14 1911-1920年製の裏印です。
日本のようなヨーロッパのような自然ムードいっぱいの絵が描かれています。黄色系統の色で絵がまとめられています。左側に小さく家が見えます。川は大きな湖と思われるところに流れ込んでいます。とても癒される絵となっています。周囲の金彩もちょっと面白いデザインとなっていて、ノリタケが様々なデザインを凝らした皿を作っていたことが良くわかります。
13 1908-1930年製の英国向け輸出品につけられていた裏印です。
日本そのものといったデザインとなっており、あやめ、ボタン、梅と、思う存分日本趣味に描かれています。瑠璃鳥も飛んでいて趣豊かにデザインされています。周囲の青地に金彩模様も日本趣味のデザインが施されています。
12 1933年-の主にオーストラリア向けの輸出製品の押された裏印です。
シンプルな花柄ながら赤と黄色のはっきりした色合いで四角いお皿に大きなアクセントをもたらしています。花は丁寧に描かれています。葉も黄緑と緑を用いてさっぱりとしていながらしっかりと描かれています。
11 1911-1920年製。周囲にオールドノリタケ独特の金彩ペインティングが施してあります。わずかに剥がれがありますが、コンディションも良好です。アメリカの湖のある大草原とでもいった感じでしょうか。おなじみの3アイテム、水、木、家が描かれています。空にはアクセントとして鳥も描かれています。日本的ではない感じがするのは、広大な草原をイメージさせる黄色い野と空でしょう。オールドノリタケの風景は、どこの風景とも知れない風景が描かれていることがよくありますが、これも日本ではないとはいいきれないですね。
10 1918-1941年製。小高い丘の上から臨んだ海の様子が描かれています。例によって空は夕焼け色です。海にはヨットが浮かんでいます。典型的なオールドノリタケといえるでしょう。周囲の青にはラスターがかかています。こういう風景を見ていると、心はどこかなつかしの国に時空を超えてトリップしたような感覚に襲われます。今は無きオールドノリタケの真髄ともいえる風景でしょう。
9 1918-1941年製。壷に入った花が描かれています。全面ラスター彩がかかっています。壷は、ギシリアの壷を思わせる変わった形をしています。生けてある花はおそらく現実の花ではないでしょう。原色の鮮やかな花となっています。蝶も現実の蝶ではないと思われます。青、黄、赤と三原色が使われたこれ以上ないような鮮やかな蝶です。周囲にも目を配ると、ちょっと珍しい模様で囲われているのがわかります。花と曲線で囲われています。

8 大変珍しい窯印のオールドノリタケです。意匠登録出願中であることから考えて、1908年の製作であると断定できます。皿は輪郭が金彩で描かれてあり、周囲はラスター彩で仕上げられています。色彩の使い方も青、赤、黄色、緑と、原色系を使い、はっきりした色調の明るい絵となっています。それにしても、オールドノリタケは、現代は価格的な点でほとんど行われていないような、あらゆる技法を駆使して絵を描いています。感嘆の溜息が出ます。
7 1911-1920年製。日本のような風景が描かれています。小さな煙突付きの家が中心付近にあり、その手前には滔々と川が流れています。川のところどころに草が生え、川岸にも草が生い茂っています。家の側には大きな木が伸びています。空には何もなく、遠景もあえて描かなかったのでしょうか、なにも描かれていません。金彩と黒の二色で描かれた風景は皿の上に水墨画のような一種幽玄的な世界を作り出しています。
6 風車が描かれています。おそらくオランダの風景を描いたのだと思われます。後方にも小さく風車が描かれています。このお皿も1910年から1921年の窯印が押されています。上のお皿に比べると図柄は地味ですが、風車の描写など高度な職人の技を感じさせる内容になっています。空には小さく鳥が描かれているのが写真でもわかります。周辺部の模様も素敵なものとなっています。オールドノリタケを見て思うのは、ヨーロッパで作られたものと比べて、創作性に富んだ様々な図柄が描かれている点でしょう。日本の技術力と想像力の豊かさを存分に感じさせる内容になっています。
5 1910年から1921年にかけて使われた窯印が押されています。取っ手が付いているので、場合によってはB&Bプレートかもしれません。大きさわりと大きく26センチぐらいあります。アラビアの砂漠の風景と思われます。手前にオアシスが広がり、後方には街が見えます。手前のオアシスに女性が水を組に来ているのでしょうか、壷を頭の上に載せた人の姿が描かれています。周辺部にも気を配ってあり、とても綿密な周辺部の彩色模様になっています。
4 1955年以降の手描きの飾り皿です。S.Kimuraとサインがあり、木村儀一氏の手描きによる作品と考えられます。ポップなデザインで、明るい色調は、見るものをメルヘンチックな世界へと誘います。青や赤、黄色、緑と大胆な配色によるこのお皿は、戦後ノリタケが新しい理念の元に再出発したことをうかがわせます。
3 おめでたい赤富士の絵です。空は金色、富士は赤、そして下のほうには、松の木と思しき木が描かれています。こちらもプリントになります。こういうお皿は、オークションで買うと、タダのような値段で買えます。もちろん、そのためには、常にオークションのページでアンテナを張って見ていなければなりませんが。裏印もおめでたい金色で押されています。
1955年以降の裏印です。
1955年以降の裏印です。
2 鵜飼幸雄のアルプス風景の絵皿です。鵜飼氏のサインが入っていますが、プリントです。アルプスの山並みと教会を思わせる建物が描かれてます。鵜飼幸雄氏は1930年生まれで、現在日展会員です。
この絵は、橙色の屋根が印象的で、バックの山並みも雄大な山々を思わせる仕上がりになっています。プリントではありますが、飾り皿として十分な魅力を備えていると思います。
1 裏印は1918年から1941年のものです。デザインがアールデコ調です。フルーツがふんだんに盛られたバスケットが中心に描かれその周囲を地図の電車線路線のような枠でかこってあります。中心部に赤、青、橙、紫、黄色と明るい原色系をすべて使い、周辺を薄めの緑色で塗ってあるあたり、デザイン製作者のセンスを感じさせます。フルーツバスケットから飛び出るつるも、ほどよく伸びやかに飛び出ており、大変センスよくまとめられています。周囲の線路線は一本一本が均等にわけられており、細かな配慮の元に製作されたことがわかります。
オールドノリタケのプレートについて

オールドノリタケのプレート(皿)を小さい皿から大きい皿まで紹介します。小さくても凝ったデザインのものなど色々紹介しますので、どうぞご覧下さい。一部オールドノリタケではなく、戦後のノリタケカンパニーの皿も含まれています。戦前と戦後の皿のデザインの大きな違いがわかり、また戦後プリントの仕上げがほとんどになったこともわかることと思います。
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オールドノリタケプレート